食品の特質を知ったうえで行われる食品包装

食品包装は包装のなかでもとりわけ様々な技術を要するものとされています。というのも、包装の対象となる食品自体が生きたものだからであり、この食品の特質を知らずして食品包装は為しえない、とさえ言われているゆえんでもあります。

この息づく食品には、野菜といった「生鮮食品」とお米などの「加工食品」に大きく分類され、さらに加工食品は豆腐のような「多水分食品」、味噌のような「中間水分食品」、即席ラーメンに代表される「乾燥食品」に細分化されています。

生鮮食品は、まさに生鮮と言われるように収穫後も呼吸されているため酸素を取り込めるような包装が使われています。

また、加工食品と言えども原材の特性、水分と関りのある水分活性やpH、微生物の抑止、流通段階での温度など様々な要因を考慮した包装が必要とされます。