消費と大量生産と包装

化石燃料を消費することで生まれた「大量生産」は、現代の社会発展を支える上での重要な役割を担っています。江戸の町の人々が、木炭や薪(まき)などを燃やすことで得ていたエネルギーは、二酸化炭素と水を排出し、そのまま自然の循環サイクルのなかに戻り新たな資源を生み出すことに活かされてきました。産業革命以降、世界中で人々が消費する化石燃料は大量の二酸化炭素を排出するため、地球環境サイクルのなかに循環を促しながら資源として戻ることができず地球環境のバランスを破壊してしまうのです。江戸の人々の暮らしは、地球に迷惑を掛けない生き方でありましたが、現代の私たちの暮らしは大量の化石燃料のエネルギーに支えられていることから、地球環境に大迷惑な行為を繰り返しているようなものなのかもしれません。2020年7月、日本国内で開始されたレジ袋の有料化にともない、スナック菓子の個別包装などの過剰包装が大量のプラスチックごみを招いているのではないかといった論争が繰り広げられるようになりました。社会の発展とともに構築されてきた便利な世の中は、皆さんにって過ごしやすい環境であるかもしれませんが、江戸の人びとのような豊かな暮らしのなかにも便利な生活スタイルがあることを忘れていただきたくないと考えております。