各種の多層ブロー成形法

多層ブロー成形法には、共押出し(コエクストルージョン)により多層パリソンを形成する「多層押出ブロー成形法」と、共射出(コインジェクション)により多層プリフォームを形成する「多層射出ブロー成形法」があります。多層押出ブロー成形では、樹脂の種類と同じ数の押出機と溶融樹脂を多層化するための多層ダイ、およびブロー金型が用いられています。同時合流タイプの多層共押ダイというものがありますが、これはダイ内で樹脂を順次合流させる逐次合流タイプのダイや両者を組み合わせたタイプのダイもあります。多層射出ブロー成形では、樹脂の種類と同数の射出成形ユニットと、これらの樹脂を金型に導くホットランナーおよびプリフォーム金型が用いられます。2種3層構成の多層プリフォームの成形プロセスは次の通りです。最初に、内外層を構成する樹脂がキャピティ内に注入され、次に、中間層を構成する樹脂が注入されます。最初に注入された樹脂は、金型に接触する部分から冷却して固化が始まり、中間部分が溶融状態であるときに中間層の樹脂が注入されるため、中間層の樹脂を均一に中間部分に在入することが可能となります。2種5層構成の多層プリフォームを成形する場合は、さらに、内外層用樹脂が注入されていきます。内外層がPET、中間のガスバリア層がMXナイロンやEVOH構成のボトルの場合、接着樹脂は一般に使用されません。ところが、接着樹脂を必要とする多層プリフォームを成形する場合、射出ユニットが3台必要となります。この場合、内外層樹脂、接着樹脂、中間層樹脂の順序でキャピティ内に樹脂の注入が行われます。ブロー工程は、単層の場合と同様ですが、いずれの多層ブロー成形法も食品や飲料用容器、および非食品用容器の成形に利用されており、多層押出ブロー成形はポリオレフィン系多層ボトルの成形に、多層射出ブロー成形はPET系多層ボトルの成形に適用されるのが一般的です。